親魚になる前に捕られてしまう(未成魚問題)

出展:中央水産研究所 「平成19年度マサバ太平洋系群の資源評価」、中央三井トラストHD調査報告「漁業の現状と再生に向けて」
出展:中央水産研究所 「平成19年度マサバ太平洋系群の資源評価」、中央三井トラストHD調査報告「漁業の現状と再生に向けて」

 日本の水産資源における問題の一つに未成魚の大量漁獲があります。上図は1970年からの漁獲したマサバの年齢を示したグラフですが、昨今の漁獲量の低迷とその漁獲のほとんどを1歳以下のサバが占めていることが分かります。地域にもよりますがマサバは2~3歳で成熟するため、現在の日本の漁業では卵を産む前に皆捕られてしまい、資源量が回復する見込みはないとも言われています。

 

 こうした持続可能性や生態系保全の点で非効率な漁業は、巻き網による一斉漁獲や早い者勝ちの漁業制度の弊害などによるものと考えられています。またクロマグロなどの場合には、海で稚魚を捕まえて太らせる養殖法(畜養)が一般的なため、日本近海ではマグロの稚魚(ヨコワ)をめぐる熾烈な争奪戦が繰り広げられています。